久遠的2018年上半期映画ベスト10
こんちわ
久遠です
7月に行く京都旅行の計画を立てる傍軽く今年観た映画の感想とかをまとめつつ個人的ベスト10を発表します
ちなみに2018年1月〜6月までに観た映画(映画館で観た映画に限る)は26本です
むむ、去年より多い...
なんだか年々増えていってるような
まあ気を取り直して
ではではネタバレ無しで
10位
ゴジラファンからはなかなかの不評ぶりのアニメ版ゴジラではあるが海外では割と受けてるらしいから一安心
ゴジラ作品は子供の頃から見てはいたが「ゴジラとはこうあるべき!」みたいなこだわりがあるわけではないので、メカゴジラの斬新な設定や虚淵さんお得意の一周回って普遍的なテーマなどなどとても楽しめた
まあ不満が無いでも無いが(フルCGとか)個人的には許容範囲
といってもまだ3作目が残ってるので年末のランキングに入るかはそのオチ次第ってところ
重低音上映の方が迫力&緊迫感5割り増しなのでオススメです
内臓がシェイクされますマジで
9位
こういった大作じゃないミニシアター系の映画に良作が多かったり
時系列を行ったり来たりしながら少しずつ登場人物同士の関係や事件の真相が判明していくサスペンス
先の読めない展開に終始物語に引き込まれっぱなしで、クライマックスのどんでん返しに驚愕
なんて
ありきたりな感想になってしまうのが歯痒い
是非ネタバレ無しで観てもらいたい隠れた名作
あと、「ラスト◯分、驚愕の真実が!?」みたいな予告は狡い!絶対観たくなっちゃう!
8位
『犬猿』
兄弟・姉妹喧嘩の話
実はこの作品も公開からしばらく経ってミニシアターで観たんですけど、これ観た人なら分かると思うんですが冒頭のくだりがかなり特殊なんですよ
で、ミニシアターって映画泥棒とか無いんで他の映画の予告から直接本編に突入するんです
なのでこの『犬猿』、自分めっちゃ騙された!
その時点でベスト10入りは確実ですよ
是非これはネタバレ無しで引っかかって欲しい(まあ今言っちゃったから台無しだけど)
映画の内容は、クライマックスがちょいクドイかなと思った程度で、血が繋がってるが故の簡単に縁が切れないもどかしさと愛おしさが丁寧に描写されてて実際兄弟がいる身としては感情移入しっぱなしでした
あとは役者さん達の演技が素晴らしかったっす
7位
言わずと知れたアカデミー賞作品賞
ギレルモ・デルトロ渾身の一作
自分はとにかく美術に引き込まれた
主人公の部屋から研究室、半魚人の造形、街並みなどなど、ファンタジックでありながら1960年代感も出てて監督のこだわりを随所に感じる
あとはタイトルに「水の形」とあるように場面の至る所に水を配置するという、様々な愛を肯定する今作のテーマと、美術との密接なリンクもこの作品の質の高さを如実に表している
6位
再びアカデミー賞から惜しくも作品賞を逃した3枚の看板をめぐる群像劇
これは皆さん言ってる事だけど、とにかく脚本が素晴らしいので、登場人物にしっかり血が通っているし生きている
なのでキャラクターの行動が読めない
偏見や猜疑心からなるちょっとしたボタンの掛け違えでどんどん物語が転がり落ちて行く
でもこの映画のラストは物凄い落ち着いたシーンとセリフで幕を閉じていく
観終わった後の余韻がとても心地良い大人な映画
まあ自分はうっかりこれを観た直後に『デトロイト』を観ちゃったんだけどね
余韻台無し笑
5位
『デッドプール2 』
最早多くは語らない、アメコミ映画を一段上に無理矢理押し上げた俺ちゃんことデップーが帰ってきた!
今年は何かとカルト的人気がある映画の続編(キングスマンやパシフィックリム)が定期的に公開され、その出来栄えに一喜一憂してる事でしょう
予算が増えた2作目ってのはスケールばっかりデカくなって1作目の良さが減退してしまってるパターンが多い中、このデッドプール2 は予算が増えた分しっかりスケールアップしつつ、前作のテーマをより深くブラッシュアップするという、さながら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2』のような作品
個人的には1作目よりもコミック寄りになったと思う(冒頭のデップーの格好が原作そのまんまでいきなり笑った)
小ネタやギャグが多くとにかく終始笑いっぱなしだがキメる所はしっかりキメるから格好いい
まだ字幕でしか観れてないから吹き替えでも観たいな
4位
『万引き家族』
子役を撮らせたら日本一・是枝監督最新作にしてカンヌ国際映画祭にてパルムドール賞受賞作品
自分は是枝監督作品では『歩いても歩いても』が一番好きなんですが、今作はそれを超えたと思っています
本当に脚本が存在してるのかと疑ってしまうような役者さん達の自然な演技や生活感満載の美術、観客の価値観を思いっきり揺さぶるクライマックスとラストカットなどなど、ぶっちゃけ褒める所しかないし、今公開するに相応しいテーマだし、日本人は全員観ろ!って感じなんですけど、これにカンヌ最高賞は良い追風になったんじゃないですかね
あとは言うまでもない事ですが、この作品は観終わって「切ない話だったな〜」で思考停止してはいけない話だと思います
金や仕事や経歴や大人や子供や男や女や
それら全てをとっぱらって最後に残る物が何か?
それが“絆”や“心”の繋がりって言葉で纏めてしまっていいものなのか
どんなに感動的で人情に訴える物語だとしても彼等が世間的には犯罪者である事に変わりはありませんし、どれだけこの映画で泣いても現実にニュースでこういった事件がとりあげられていればやっぱり我々は犯罪者を最低な人達だと表面的に看做してしまうんでしょう
でも今作のラスカットを見ると彼等のしてきた事の方が正しかったと思ってしまう
正直自分の中でも答えは出ていませんし、まあ正解なんてないんでしょうな
3位
上であんだけ『万引き家族』についてダラダラ書いといてなんだけれど好きなんだから仕方がない
ていうかこっちも割と評価が高いんですよ!
まあこれに関しては超個人的なツボに見事にハマったのでベスト3に入れさせて頂きました
“JKと中年おっさんとのラブストーリー”
こうやって書くとなんだかいかがわしい臭いがプンプンですが実際はそんな事はなく正統な青春物です
お互いが諦めかけていた夢に向かって再び走り出す話
“走る”ってのが個人的ツボ
(この新概念“ハシる”についてはいつか書こうと思ってるのでその時に)
ちょい不満な箇所はあるものの何度でも観たい明るい作品です
あと小松菜奈さんが素敵
2位
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
もはや説明不要、映画史にユニバース物というジャンルを築き上げた“マーベル・シネマティック・ユニバース”略して“MCU”最新作にしてシリーズ集大成前編です!
私にとってのMCUとかを語り出すと本筋から大きく外れる可能性大なのでここでは控えますが、この作品についても何を言ってもネタバレになるような気がする...
(MCU全体についてはまた別で書くかもしれないんで)
アイアンマンから数えて19作目になるわけで一見さんにはかなり厳しいという難点があるものの、シリーズを追っているファンにはいろんな意味で堪らない一作
あとは今回のヴィラン・サノスが共感はできなくとも理解はできる絶妙な塩梅のヒーローの敵として私の中では見た目も中身もかなりお気に入りキャラになったのが自分でも意外というか予想外でした
ていうかアベンジャーズよりもサノスが主人公って感じでアベンジャーズの活躍は来年のアベンジャーズ4(仮)へお預けみたいですね
犠牲無くして勝利無しを地で行くサノスに生き残ったヒーロー達がどうやって立ち向かうのか?
う〜ん、来年までにまた一作目から見返していこうかしら
最後にちょびっと不満点
・アイアンマンのナノスーツ
やっぱ初代のメカニカルなスーツの装着シーンが好きな自分としては今回からのナノスーツはトランスフォーマーロストエイジのナノ変形を思い出しちゃってなんか気になった
まあそういう時代なんだからしょうがないんだけどね
1位
『リズと青い鳥』
今の日本アニメーション最高傑作と言っても過言ではない作品
今作はテレビアニメ『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ的な作品でありながらこれ単体でも充分楽しめる一作
映画の最初から最後まで息をするのも憚られるほど繊細で多感的な人間関係とそれに付随する音や仕草ひとつひとつが緻密に描写されている
いつまでも一緒に居たい、繋がっていたい
でも互いが見ている所は微妙にズレていて
お互いがお互いに依存している共依存な二人
その間には絶対に超えられないし、越えられない壁があって、
そして彼女は鳥籠から羽ばたいていく
「物語はハッピーエンドがいいよ」
クライマックスのリズと青い鳥第3楽章はもうなんか色々異常
これは実際に見てみないと分からないというか自分の語彙では語れないのでまだやってるから早く観に行けとだけ伝えておきます
さてさてなんとか10作に絞りました〜
今年はやたらと良作が多くて困る
6月までに公開した映画(『犬ヶ島』『タクシー運転手』『レディ・バード』とか)でも7月以降に観た作品は年末のランキングに入れます
ほんじゃ疲れたんで終わり