久遠的2019年上半期映画ベスト10
こんちは
久しぶりの久遠です
本当に自分は文章を書くのが苦手でおまけに怠惰なのでだいぶ遅くなりましたがようやくまとめる事が出来ました
ただ、流石に書き始めた頃から4カ月近く経つと順位も多少変動してしまうところですが、ぶっちゃけ面倒なので2019年6月終わりの頃から変えない事にします
そんでは今更感満載の上半期映画ランキングですが、今回もざっくり感想を載せながら10作選びました
ではできるだけネタバレ無しで
10位
『がっこうぐらし!』
映画公開前から散々な目にあってた不憫な本作だが、いざ観てみるとしっかりゾンビ映画のフォーマットを押さえつつ原作のエピソードを上手く散りばめて上映時間内にまとめたなと感心
主演の女の子達も演技ほぼ未経験ながら順撮りした事によって演技の上達具合がハッキリ分かるアイドル映画にもなってて漫画の実写化だからって食わず嫌いはいけないなって思ったり
まあ自分がゾンビ映画好きだからとか原作にそこまで思い入れが無いとかあるけど
あとキャベツとか屋上の野菜は美術スタッフが撮影に合わせてしっかり育ててたらしいですよ
9位
『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』
まず私が大好きなマーゴット・ロビーとシアーシャ・ローナンのW主演ってだけでベスト10入りは確実だし、同じく今年公開の宮廷もので言えば『女王陛下のお気に入り』がありこちらにも大好きなエマ・ストーンが出てて正直迷ったけど、『ふたりの女王〜』の方がキメのショットが多く心に残ったので入れさせていただきました
ラストのメアリーの断頭台での表情や一瞬で表情を変えるエリザベスとかは勿論なんだけど、個人的ベストは馬小屋での影を使ってエリザベスが一瞬母親になるシーンです
是非見て欲しい!
8位
『スパイダーマン スパイダーバース』
サブカル界では技術の進歩に伴って定期的に起こるアニメーション革命をリアルタイムで目撃出来たというだけでも貴重な体験で、スパイダーバースをIMAXで観た事は一生の自慢になるであろうこと請け負い
自分はアメコミに関しては完全なにわかなんですがデッドプールやグウェンプール、MCU系のプレリュードなど一応アメコミという物に触れた事がある為今作でのアニメーション表現は圧巻の一言
もうカットのどこをとっても呆れるぐらい格好いい!
勿論、バランスのとれたストーリーや個性的なキャラクターなど画的な表現以外も高水準で、スパイダーマン映画で間違いなくベストだろ!と思っていたわけだけど、まさかその3カ月後にバケモノ級のスパイダーマン映画が公開されるとは...
7位
『きみと、波にのれたら』
なにくそジャパニメーションも負けてないぞ!と怒涛の勢いで公開された劇場アニメ群の中で自分が一番万人にオススメ出来るのが本作
“大気中”と“水中”を“生の世界”と“死の世界”の象徴として描く事によって、ずっとひな子の側にいられるのに決して交わることができないひな子と湊への切なさは増し、生死の狭間を軽やかに滑るサーフィンに更なるテーマ性を持たせる
クライマックスで展開される湯浅政明お得意の大スペクタクルシーンは展開がやや唐突である気もするがとても感動的だし、それは題材がサーフィンだからこそであろう
ティーン向けのリア充映画かと思いきやメッセージはとても普遍的でシンプルだが侮れない傑作
オムライスめっちゃ美味しそうでした
6位
『さよならくちびる』
これこそ言葉でだらだら説明するのは野暮だって感じの映画でしたね
一番近くにいてお互いがお互いの足りない物を持っててそこに憧れを抱いてるからこそ裏返しで自分への劣等感を感じ、自己嫌悪の沼に沈んでいくし、相手のそんな姿を見たくないからつい同情的になってしまい余計に劣等感と自己嫌悪の無限ループに陥った人気デュオの解散ツアーロードムービー
主演二人の門脇麦さんと小松菜奈さんが大好きな女優さんっていうのを差し引いても見事なキャスティングだし(二人を支える成田凌も最高のハマり役)、この映画は何と言っても楽曲が素晴らしい!めっちゃヘビロテしてる
惜しむらくはハルレオの曲が3曲しかない事
もっと聴きたい!
あと猫は出ないけどめっちゃ猫映画だなって個人的に思ったり...語り出すとキリがないので終了
5位
『アベンジャーズ エンドゲーム』
3000回愛してる
自分はウルトロンからMCUシリーズを観だした途中参加組なんですけど、そこからは一気に過去作を観つつ毎年2本以上公開される最新作を一喜一憂しながら追っていた身として極上の作品でした
『アイアンマン』から数えて21作品の集大成
この為の11年
公開初日、満席の映画館で観客全員が一緒に笑って泣いて熱くなった劇場体験は一生忘れない思い出です
残念ながら上映は終わってしまいましたが今からでも遅くないので、9月4日のソフト発売までにMCUフルマラソンを走ってみてはいかがですか?
(注釈)これを投稿する頃にはソフトは発売してると思いますが...
お祭り映画の枠を超え、新たなジャンルを築いたMCUはファンの想像を遥かに超えた新たな次元へと繋がっていく
To be continued...
4位
『スパイダーマン ファー・フロム・ホーム』
スパイダーマンを巡ってディズニーとソニーがごたつき、ネットには様々な憶測が飛び交い、ファンは戦々恐々とする昨今ですが、今こそこの映画を思い出せ!
現実に虚構が入り込み、なにが真実でなにが嘘か分からなくなった時ピーターはどうしたか!
自分の拠り所が無くなった時、人は不安になり何かに縋りたくなる
しかしその不安定な状態にこそ悪はつけ込む
自分の拠り所を失ったピーター・パーカーと『アベンジャーズ エンドゲーム』を観たファンを同時に揺さぶる今作のヴィラン・ミステリオの設定はサノスの後でも全く見劣りしない名ヴィランであり、なんとなくみんな不安でフェイクニュースが簡単に拡散される今の世界に相応しいキャラクターであった
守られる立場から守る立場に独り立ちし、成長したピーター
彼の活躍をこれからも見続けていきたいと願う我々は信じて待ち続けるしかない
親愛なる隣人・スパイダーマンは必ず帰ってくる
3位
『ファースト・マン』
デイミアン・チャゼル監督作は『セッション』『ラ・ラ・ランド』共に音楽をメインに据えた作品の為、今回実話でアポロ11号の話をやるって知った時はちょっと心配してたんですけど、全くの杞憂でしたし、なんなら監督作の中で一番好きです
地球と月の距離は生者と死者の距離のメタファーであり、地球でのシーンは敢えて画面を粗く常に少し揺れているが、クライマックスでの月面は今までとはうってかわってIMAXカメラで撮影された手ブレの全くない滅茶苦茶綺麗なショットになっていて、そこでの完全な無音を合わせてとてもメリハリが効いてて素晴らしい
そしてラストでの妻との間にあるアクリル板一枚の距離は近いのか遠いのか
地球規模の一大プロジェクトを最終的に一人の人間の内面に集約させていく展開は極めてデイミアン・チャゼル監督的と言えるし、如何にあの時代に月へ行って戻ってくる事が困難だったかを観客が疑似体験出来る体感型映画としても良く出来てて、着陸船から月面へ出て行く瞬間は恐らく一生忘れないと思う
あとあの月面がCGかと思うほど完璧な月だったんだけど、あれ野外セットだって知って驚愕
こういうCGに頼らない映画のメイキングは凄く面白いです
2位
『ミスター・ガラス』
M・ナイト・シャマラン監督の作品は全く観たことない私が何故この作品を観たのだろうか?
ぶっちゃけ覚えてない
だが気がつくとクライマックスで泣いてる自分がいました
2001年『アンブレイカブル』ではヒーローを、『スプリット』ではヴィランを誕生させたシャマランですが、今作『ミスター・ガラス』ではヒーローヴィラン関係無く世間から疎外されてきた、虐げられてきた者達として描かれる
彼らに備わっている超人的な能力は個性であり、彼らの敵はその個性を奪い皆と同じであることが平和であると嘯く機関
クライマックスで起こるシャマラン得意のドンデン返しは痛快でありつつ、自分のアイデンティティを信じ続けた一人の男が創り上げた“物語”を我々が目撃するという、今まで極めてミクロな視点の話だったのがラストで一気にマクロな視点になる展開に思わず涙が...
1位
『旅のおわり世界のはじまり』
「今年一番心に残った映画は?」
という質問があったとすると私は間違いなくこの作品をあげる
話はシンプルで派手な事件も起こらないハッキリ言って地味な映画だが、観てる最中この映画は何処に向かっているのか兎に角不安でひたすら心細かった
それはつまり主人公・前田敦子の心情と同じであり、主人公の感じる不安や不満、恐怖、焦りなどの感情は観ている自分達と完全にシンクロする
この感じは感情移入とは違った映画への没入感とでも言うか
「外の世界に対して壁を作り、自分の事しか考えてない、もしくは周りからの善意や好意に気づけずせっかくの好機を掴めない主人公がラストで世界に対して扉を開いたり気づきを得る物語」
私が勝手にそういった作品を“ボンクラ男子女子モノ”と定義してますが、今作はドンピシャあてはまるので1位に入れさせていただきました!
おわり.
拙い駄文ですがここまで読んでくれてありがとうございます
仕事やら何やらで気づいたら今年も残り僅かでこれなら年末ランキングにまとめてもいいかなとも思ったんですけれど、年末ランキングには惜しくも弾かれる作品もある為せっかく書いたんだし一応ね
なんか勿体無いし
スパイダーマンのくだりとかはご愛嬌
今年全体の感想なんかはまたいつになるか分かりませんが、余裕があったら書きます
ではまた
渋谷ハロウィン騒動から見る『ええじゃないか精神』
こんちは
久遠です
最近話題の渋谷ハロウィン騒動を見て思った事をダラダラ書いていこうかなと
別に暴れてた人たちをフォローするつもりは毛ほどもないが、結構芸能人などがTwitterで「けしからん」的な発言をしてる見て「いやいやあなた方はどうなのよ?」と思ってしまったわけなんですけど
自分が高校生の時の話なんですが、うちの高校の体育祭ではリレーとかの種目が終わるとグランドの真ん中で“練り”が始まるんですよ
別にプログラムに入ってるわけでも体育祭実行委員が決めたわけでもないのに競技が終わると何処からともなく笛の音が鳴り、パリピ達が一斉にグランド中央に走って行きおしくらまんじゅうの如く練りまくりです
最初は小さかった練りは段々と規模を拡大し、果てはグランドの殆どを占める程の渦になりました
それだけ巨大になればそう易々とは終わらず、プログラムの進行は遅れ、怪我人の出る始末
案の定、痺れを切らした教師達が無理矢理止めに入って渋々解散という事を毎年繰り返してますが、自分は今回のハロウィン騒動は規模は違えど根底にある精神はこれと同じだと思ったんです
彼らの意識の中に“他人に迷惑をかけている”という意識など皆無なんじゃないかなと
まあ何が言いたいかというと、“祭だから”でなんでも許される風潮ってありません?
“祭りだから”ポイ捨てしてもいい
“祭りだから”騒音を気にせず騒いでいい
“祭りだから”赤信号でも渡っていい
“祭りだから”未成年でも酒を飲んでもいい
“祭りだから”深夜徘徊してもいい
“祭りだから”パコってもいい
“祭りだから”を枕詞にすればOKみたいな
「だって祭りは皆んなで盛り上がるものだから」
まあぶっちゃけ傍から見たらほとんど違法ですけど、こういうのって割とどこの祭りでもある事なんじゃないですかね
未成年への飲酒の強要とか正気を疑いますけど
どこの祭りでも警察官が常駐してるわけじゃないですし、バレなきゃいいみたいな空気はなにも祭りの時だけじゃないんですけど、でも祭りの時、祭りの場、つまり“MATSURI ZONE”では何となく許されてしまう、そんな治外法権があるような気がしますしだから祭りで羽目を外す人が続出するそうな
Twitterでなかなか的を射た呟きがあったので引用させて頂きます
『多くの人が誤解しているのだが「日本人は民度が高い」のではなくて「皆と同じ行動をする習性が強い」だけ。だからみんなが守っていたら警官がいなくても赤信号は守るけどみんながやってたら警官に注意されててもゴミをそこいらにポイ捨てするのである』
日本人の習性
「だってみんながやってるから」
これが”祭り“という大義名分と合わさることで“彼等の中”ではOKになってしまう
しかもそれを警察なり教師なりが注意しても意味はないんです
「せっかく盛り上がってたのに水を差しやがって」
彼等の中にあるのは“祭りだから”という絶対的な正義のみ
祭りの空気に呑まれた人々の視野は推しについて早口でまくし立てる陰キャオタク並の狭さです
つまりそこをMATSURI ZONEにすればそこは治外法権の無法地帯と化す
嗚呼、恐ろしい
ここまで書くと私の祭り嫌いがちょっと出過ぎてますね
すみません
勿論、しっかりマナーを守って祭りを楽しんでる人の方が多い事は理解してますが、なにぶんマナーやルールや法律を守ってない人の方が悪目立ちしてそまうのも事実なんですよね
遣る瀬無い...
時代は変わって
江戸時代末期の慶応3年に近畿地方辺りで起こった騒動に、『ええじゃないか騒動』と言うのがある
まあ簡単に言うと、人々が「ええじゃないか」と踊り狂って町中を練り歩き、金持ちの家に上がりこんでは、めちゃめちゃに騒ぎ回ったあげく、めぼしいものを持って帰ったという何とも痛快な騒動らしい
まあ倒幕派の陽動だとか集団ヒステリーだとか色々説はあるが、実際に起こった騒動である事には間違いない
私は最近のハロウィンを現代の『ええじゃないか騒動』だと考える
時期的にも江戸末期の『ええじゃないか騒動』は8月〜12月にかけて起こってるし、練り歩く人々は仮装してたなんて話もあることから、どっからどう見てもハロウィンである
結局何が言いたいのかっていうと、
皆さん自分の事は棚上げにして渋谷ハロウィン騒動の人達を批判してるけど、自分達はどうなのよって事です
皆さんの中に、周りに流される『ええじゃないか精神』がある限り、どこかで誰かが「ええじゃないか」「ええじゃないか」と叫び出せば、その流れに逆らえる勇気や度胸があるのかどうか(私も含めて)
皆さんの過去にそしてこれからに、“祭りだから”でなあなあにしてたアレやコレやがあるんじゃないですか
祭りに限らずどこにでも“MATSURI ZONE”と言う名の同調圧力があって、我々の中に眠る『ええじゃないか精神』を呼び覚ましてしまうかもしれませんねぇ
シメに、
ニュースは「明日は我が身」と思って見なくちゃいけませんねって話でした
ええじゃないか
ええじゃないか
ポイ捨てしてもええじゃないか
痴漢してもええじゃないか
盗撮してもええじゃないか
軽トラ倒してもええじゃないか
ええじゃないか
ええじゃないか
ええわけあるかァ!!!
初めての京都聖地巡礼の旅 〜後篇〜
こんちは
久遠です
めちゃんこ遅くなりましたが7月に行った京都旅行の後篇です
前回『響け!ユーフォニアム』の聖地である莵道高校へ行き汗びっしょりになった所まで書きましたが、本来の計画ではそのまま『響け!ユーフォニアム』最大の聖地・大吉山展望台まで登る予定でしたが体力的に厳しいのと、一刻も早く宿にチェックインしてシャワーを浴びたかったので断腸の思いで断念...
大吉山は涼しくなったら絶対登りに来ます!
というわけで黄檗駅から宇治駅まで戻ってきた久遠ですが、チェックインまで時間があるのでとりあえず汗だくのシャツを着替えて宇治上神社付近の聖地へ
と、その前にちょっと休憩〜
京阪宇治線宇治駅正面の宇治上神社へ続く通りにある大茶万本店で茶団子とグリーンティーをいただきました
汗かいた後に飲むグリーンティーは格別に美味かった!
神社正面にある朝霧橋東詰
本編では久美子と秀一が仲良く乳繰り合ってたら地獄耳・高坂さんにキレられた場所ですね
ただこの日は川の水かさが増していた為二人が座ってた場所までは行けず...
ちなみにこの写真の左側で激流の中釣りをしてるお爺さんが居て驚きました
何釣ってたんだろう?
回れ右をして宇治上神社です
アニメ一話や祭りの回などでお馴染み
ここを上に登ってくと大吉山へ繋がります
この兎が印象的
おみくじを引きたかったがやってなかったっぽい
そうこうしてるうちにチェックインの時間が近づいてきたので宿へ向かいます
今回宿泊する『茶願寿邸』です
外観を撮った写真が夜のやつしか無かったので勘弁
HPのURL貼っておきます
https://ujinoyadochaganjuteihouse.book.direct/ja-jp
和室一人部屋朝食付きで予約しました
やっぱ個室じゃないと〜
ちなみにトイレとシャワーなどは共用となっています
早速シャワーで汗を流して荷物の整理
夜は再び京都に戻るのでそれまで休憩です
さすが夜の木屋町、物凄い人混みです汗
まさに京都の飲み屋って感じの鴨川へせり出した先斗町の居酒屋
風情がありますな
これで“ぽんと”って読むのは訳がわからん
19時前だとまだ店が開いてないのであんまり人通りは多くないです
〜かつて城ヶ崎先輩が量産した自主制作映画と同じぐらい底の浅い高瀬川〜
こちらも柳の木?がいい感じ
かつては高瀬川を利用して木材を搬入してたことから木屋町という通り名がつけられたそう
〜bar moon walk〜
『夜は短かし歩けよ乙女』にて序盤に黒髪の乙女が行った月面歩行(直訳)というバーのモデルになったbar moon walk 四条木屋町店です
モデルになってるだけありアニメまんまの店内
雰囲気も良く、バーテンさんが気さくな方でバー初心者の自分でもとても楽しめました
店内では『夜は短かし歩けよ乙女』が...
久遠の飲んだカクテル
・ペガサスファンタジー
ちょい飲みかけ
奇抜なネーミングですがカクテル初心者にオススメらしいです
・トロピカルフラッシュ
こちらも飲みやすいカクテル
ジンだけにアルコール度数高くて一番キツかった
でも美味い!
・偽電気ブラン
死ぬまでに一度は飲みたかったカクテル
言葉で上手く表現できない不思議な味でした
ちょい苦く感じた私は人生まだまだって事かな?
・魔性
見た目が綺麗だったので
・おともだちパンチ
『夜は〜』にて黒髪の乙女の必殺技おともだちパンチをシメにbar moon walk を後にしました
正直もっと飲めると思ってたのですが頭がフラフラしてきたので
もっと飲んでみたいカクテルがまだまだあったので、ガブガブ飲んでた黒髪の乙女が羨ましいっす
また京都に来た際には寄らせて頂きます!
ここから酔った頭で宇治の宿まで帰らなければいけないという過酷なミッション開始です...
宿に帰るまえに酔い冷ましに夜の伏見稲荷大社へ
実は夜の伏見稲荷は一度行ってみたかったんですよねー
真っ暗な中ライトアップされた社が不気味な綺麗さを醸し出してます
時間は21時頃だったと思うんですが、ちらほら外国人観光客が居るぐらいで静かでいい感じの雰囲気です
夜の千本鳥居は真っ暗で肝試しにはうってつけなんですがうっかり酔った状態で行くと躓いて怪我しそうだったんで入り口で断念
あと夜中でも風がなくてかなり暑かったです💦
さて伏見稲荷大社内をウロウロした後無事に茶願寿邸へ戻りシャワーを浴びて就寝
といってもなかなか寝付けず3時間程しか寝れず
高校の修学旅行ぶりに家以外の布団で寝たんでなんか落ち着かなかった笑
結局4時頃に起きて本日の予定を立てる
本来この日は京都市内をまわる予定だったんですが着替えもほとんど無く、気温38度の炎天下の下人混みの中を歩くのは命の危険を感じたので断腸の思いで断念
この時ほど汗っかきの自分を呪ったことはないです!
やっぱ定期的に運動はするもんですね
ていうか自分どんだけ腸掻っ切ってるんだよ
そうこうしてるうちにそろそろ日が昇りそうなので朝食前にまだ行ってなかった“あそこ”に出発
5時30分
宇治橋から日の出
宇治川は今日も凄い勢いです
このまま宇治川沿いをひたすら歩いていくと・・・
『響け!ユーフォニアム2』でお馴染み〜水管橋〜
朝早いこともあって誰も居なかったのでしばらくのんびり座ってました
ちなみに茶願寿邸から歩いて30分くらいで着きます
地味に遠いです汗
代表的なカット
ここに座ってるとどこからかあすか先輩のユーフォの音が聴こえてくるような気がします
あらためて
おはようございます
この日も気温38度と暑いです
朝食
昨晩飲んだだけでほとんど食べてなかったので空っぽの胃に沁みるとても美味しい食事でした!
宇治ならやっぱ和食でしょ!
京アニショップです
『響け!ユーフォニアム』のアクリルスタンドやキーホルダーなどを購入
そしてそして
ここで『響け!ユーフォニアム』は勿論、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『けいおん!』などなどを作ってるんですね!
ちなみに『けいおん!』は見てないです...
私は「頑張ってください!」と心の中で熱いエールを送った
昨夜に行った伏見稲荷大社に舞い戻る
当たり前だが夜に比べると物凄い人の量です
お土産買ったりかき氷食べたりしてから京都へ
本来なら四畳半神話体系聖地巡礼の予定でしたがそれはもっと涼しくなってから落ち着いてまわるとして、帰る前に前日『西尾維新大辞典』で貰ったスタンプラリーを巡ることに
無事コンプリートです!
ステッカーを貰いました
いや〜近場で助かった
〜シメ〜
今回初めて泊まりで一人旅行に行ってみたんですが、まぁ計画通りにいかないもんですね
何よりあの暑さが予想外にというか想像の遥か上過ぎて結果いくつかの計画を断念せざるを得なかったわけで、京都旅行リベンジはもっと涼しくなってからにしたいと思います
よく「大学生は時間はあるが金がなく、社会人は時間はないが金はある」などと言われていて、まあ実際そうなんですが、でも一概にそうとも言えないというか、大学生でも羽振りがいい人は居ますし、働いても働いても常に金欠の人も居たりします
まあなにが言いたいかというと、結局上で言った台詞って自分や周りへの言い訳でしかないんだよなあと
大学生は金がないから遊べないんだと言って暇を持て余すし、社会人は金はあるけど使ってる時間がないんだと趣味に使わずにひたすら貯蓄の鬼と化す
それが悪いって事じゃなくてむしろ当たり前の事なんだけど、なんていうか時間と金を同時に手にしてる人って羨ましいなっていうただのやっかみだったり
まあこれらも意識の問題なんでしょうけどね
忙しい時は時間があっという間でも暇な時は時間が経つのが遅く感じたり、お金を持ってる時より持ってない時の方がより意識してしまうとか
ついだらだら書いてしまったが、社会人だけど金がない私としては年内にもう一度行けないかもしれないのが辛いって愚痴でした
それまでにできることといえば、せいぜいコツコツ貯金をするぐらいですか
“楽して得られる楽しみは無い”
結局は時間もお金も当人の努力次第って事なんですね
それが今回の旅で得た教訓でした
戯言ではないです
ではでは
アニメについての雑記みたいな何か
『アニメが犯罪助長に繋がっている』などという言論を聞くとアニメ好きな自分を犯罪者予備軍扱いされたみたいで思わず反射的に否定してしまうのがオタクの性ってもんなんだけれどでも心のどこかで否定しきれない気持ちもあったりなかったり
ふと、そういったアニメが社会に及ぼす影響について考える機会があった為ちょっとばかし考える
「アニメにおける性描写や残酷描写は犯罪を助長する」だの「犯人の部屋には大量のアニメグッズが...」云々とニュースで報道される事で起こるマスコミ対オタクの見えない戦争が何度も勃発する中思うに、一概に「そんな事無い!」って言えないのもまた事実であり、たしかに実際に犯罪を犯すかどうかはその人の性格だったり人間性に寄る所が大きいのですが、そういった描写がトリガーになってしまうかもしれない可能性も無視できないレベルであるかもしれない
と、かもしれないばかりで何一つ確証がありませんが、一つ言えるとしたら、私はアニメが大好きだが犯罪は犯していないって事だけです
結局道を踏み外すか否かはその人個人の問題でそれを阻止する事はほぼほぼ不可能なような気がします
例えばアニメを禁止したとして現実に不満を抱いてる人が大人しくなるかっていうと首を傾げざるをえません
まあ端的に言うと犯罪を犯す人はどうしたって犯罪を犯すって事になるんでしょうね
まあこういったのは言わば分かりやすい影響で、それとは別に“現実からの逃避としてのアニメ”という影響の話
これは持論なんですが、オタクには二種類いて「作るオタク」と「見るオタク」です
つまりアニメなどから得た影響を創作物としてアウトプット出来る人とひたすら自らの内に溜め込んでしまう人
偏見の極論ですが
空想のキャラが自らの中で基準となり現実の自分や周りの人と比べて悲観的になってしまう負のサイクルに陥るオタクは一定数はいるような気がします
あまつさえ今のアニメはとにかくクオリティが高いので、リアルよりもリアリティーのある(共感出来る)世界観や、登場人物に対して必要以上に劣等感を感じたり共感したり妄想を膨らませたり
そういったあれこれが社会生活を営む上で障害となってしまっているとか
なんて説があったりなかったり
まあリアルよりヴァーチャルの方が楽なのは確かですけどね
かくいう私もアニメや映画や小説が大好きでリアルより創作の世界の方にどっぷりな訳ですが、それが確かに現実での対人に影響を与えてるのも自覚してるし、面倒な現実より見るだけ聴くだけでいいしあとは脳内で補完すればいい楽な創作の世界にはまってしまうのは怠惰だって見方もできる事は分かってるし、なんとかしにゃあかんわって思ってますがそれが唯一の癒しになってるのも事実で、それはつまり現実逃避になってるっていうね〜
その想いを吐き出せる場所や手段を持ってる人は確かに羨ましい理想的なオタク生活だななんて
と、ここまでで流石に取り止めがなくなってきたんで結論を言うと、何にでも適度な距離感を保つ事が大切ですね。
なんて月並みな感想だこと
アニメをはじめとする創作物全般は日本のサブカルチャーを一身に担い、今では世界中で高く評価されていますが、多かれ少なかれ自分の人生や人格に影響を与えてるって自覚を心の片隅に留めておくべきなんでしょうな
まあ戯言だけどね
初めての京都聖地巡礼の旅 〜前篇〜
こんちは
久遠です
猛暑日が続きますが皆さんいかがお過ごしですか?
折角の文明の利器なのだからと家、職場、車の中全てでエアコン効かせまくりで生物としてはむしろ退化してるような気がしなくもない今日この頃ですが、7月13日から14日に一泊二日で最高気温38度の京都へ一人旅してきましたんで簡単に報告していきます
目的
・ 西尾維新大辞典京都篇
・『四畳半神話体系』聖地巡礼
オタクの旅行の8割は聖地巡礼説をここに提唱します
というわけで私の大好きなアニメの聖地が京都に集中してたのでこの際行けるとこまで行きたいなと会社員は有給休暇を使った
時は西暦2018年7月13日
久遠は京都駅へ向かった
〜京都駅〜
殆どの写真をスマホで撮影してるので写真のクオリティは期待しないでください汗
京都へは中学の修学旅行と家族旅行で2回行ったことがありますが両方10年程前になるのであんまり覚えてない感じ
ちなみに京都駅に着くまでにマイ扇子を紛失するという大ポカを早速やらかしてしまい開始一時間にして先行きがかなり不安...
気を取り直して京都駅ビル内の『響け!ユーフォニアム』聖地巡礼
第七回「えきびるコンサート」より
主人公たち北宇治高校吹奏楽部がここで『宝島』を演奏するシーンなんですが、曲が格好いいのは勿論、作中唯一フルメンバーで合奏するシーンで展開としても印象に残っている場所です
部長のバリトンサックスのソロ演奏が最高に格好いいんですよね
平日の朝って事もあり他にほとんど人が居ないのでもっとゆっくりしていきたかったんですが西尾維新大辞典の開館時間が近づきてきてるので移動
この時点でかなり暑い
〜西尾維新大辞典〜
もともとは日本銀行京都支店だったらしく、なかなか独特な外観の建物で、西尾維新大辞典がこれまで普通のデパートのイベント会場で開催されてたのを思うと雰囲気抜群の見た目でテンション上がるが、太陽からの容赦のない直射日光・ソーラレイにより体温も上がります
西尾維新大辞典京都篇
自分は東京篇、名古屋篇と今回で3回目となりますが何回来ても飽きないです
西尾維新作品ファンだけでなく全く知らない人も楽しめる展覧会になってます9月17日まで開催してるので気になった方は是非足を運んでみてはいかがですか?
京都文化博物館内にある前田珈琲・文博店で暑い夏にぴったりのコラボメニューを頂きました!
クリームソーダ「ひたぎグレープ」
ちなみに特性コースター(ランダム)が貰えます
購入グッズ
アクリルスタンドやクリアファイルは以前買ったので今回は博多会場から販売された文房具と京都限定ティーパックを購入
何気に戦場ヶ原のキーホルダーが嬉しいけど地味にこれだけで7000円吹っ飛んでます汗
本音はもっと買いたかったが財布と旅行カバンのキャパの事が頭をチラついて断念無念
〜宇治市〜
でかい荷物はコインロッカーへ預けて宇治市内散策もとい『響け!ユーフォニアム』聖地巡礼開始です
さっそくJR宇治駅を出て直ぐに目を惹く形をした郵便ポスト発見です📮
アニメ一期の8話に待ち合わせ場所として登場し印象に残ってる場所ですね
そのまま宇治橋へ
響けユーフォニアム的には「上手くなりたい橋」ですね
全力疾走したいけど暑いのでしない
先週の大雨の影響で宇治川かなり増水してます
ここらで昼飯
“真手打ちそば処・ながの”さんで茶蕎麦をいただきました!コシが強くてとても美味しかったです
さて響けユーフォニアムといえばここ
ちょっと前に工事があり見た目が若干変わってしまったのがちょい残念
実際に座ってみるとベンチから川までが意外と近くて驚きですし、この日は流れが急なのでちょっと怖い笑
続いて久美子の住んでるマンションのモデルになった場所ですが実際には森があります
ただ信号や道路の位置は劇中まんまですね
宇治市観光センターで休憩
キャストやスタッフ、原作者のサインなどがあります
こういった冷房の効いている場所はほんと貴重
所変わって京阪宇治駅
パネル発見〜
私服久美子とサファイア川島です
こういう等身大パネルを見るとアニメの聖地に来たなって実感が湧きますね
黄檗駅にて新たなパネル発見
私服高坂さんと葉月ちゃんです
この二人の組み合わせは妙に新鮮
ここから徒歩で北宇治高校のモデル・京都府立莵道高校へ
莵道高校への道すがらサファイア川島の飛び出し注意の看板をたまたま発見
地味に目がハートなのがらしい笑
このコンビニも劇中に何度も登場してますが実際には24PARTYではなく普通にセブンイレブンでガチャガチャもありません。残念。
散々道に迷いまくった末にようやく・・・
来ました!北宇治高校改め莵道高校
普通に平日だったのであまりウロウロしたり写真撮りまくってたら京都府警の厄介になってしまいかねないからっていうか暑いからささっと退散
あと中から体育をやってるらしい声が聞こえてきてなんだか懐かしくなってしまいました
さて、閑静な住宅街に汗でびっしょりのTシャツを着て右手に鞄、左手にソルティライチをぶら下げて犬のように舌を出しながらフラフラ歩くオタクが一人
なんだこの変態は!?
まあ私なんだが...
本当は公園だったりなんだったり見て回りたかったんですが滝のように流れてくる汗に限界を感じたのでそれらを中断、必死こいてJRの黄檗駅へ向かったのでした
ちなみに駅から高校までの往復で大体一時間ってところでした
さて、ここまでダラダラ書いてきましたが本当に取り止めがなさ過ぎてひたすら縦に長くなってしまうので、この旅の明確な分岐点であるここで一旦区切りにして京都旅行後半戦は次回にします
ちなみに黄檗駅のホームでスマホ落として画面に傷がついたのはいい思い出(白目)
to be continued.
久遠的2018年上半期映画ベスト10
こんちわ
久遠です
7月に行く京都旅行の計画を立てる傍軽く今年観た映画の感想とかをまとめつつ個人的ベスト10を発表します
ちなみに2018年1月〜6月までに観た映画(映画館で観た映画に限る)は26本です
むむ、去年より多い...
なんだか年々増えていってるような
まあ気を取り直して
ではではネタバレ無しで
10位
ゴジラファンからはなかなかの不評ぶりのアニメ版ゴジラではあるが海外では割と受けてるらしいから一安心
ゴジラ作品は子供の頃から見てはいたが「ゴジラとはこうあるべき!」みたいなこだわりがあるわけではないので、メカゴジラの斬新な設定や虚淵さんお得意の一周回って普遍的なテーマなどなどとても楽しめた
まあ不満が無いでも無いが(フルCGとか)個人的には許容範囲
といってもまだ3作目が残ってるので年末のランキングに入るかはそのオチ次第ってところ
重低音上映の方が迫力&緊迫感5割り増しなのでオススメです
内臓がシェイクされますマジで
9位
こういった大作じゃないミニシアター系の映画に良作が多かったり
時系列を行ったり来たりしながら少しずつ登場人物同士の関係や事件の真相が判明していくサスペンス
先の読めない展開に終始物語に引き込まれっぱなしで、クライマックスのどんでん返しに驚愕
なんて
ありきたりな感想になってしまうのが歯痒い
是非ネタバレ無しで観てもらいたい隠れた名作
あと、「ラスト◯分、驚愕の真実が!?」みたいな予告は狡い!絶対観たくなっちゃう!
8位
『犬猿』
兄弟・姉妹喧嘩の話
実はこの作品も公開からしばらく経ってミニシアターで観たんですけど、これ観た人なら分かると思うんですが冒頭のくだりがかなり特殊なんですよ
で、ミニシアターって映画泥棒とか無いんで他の映画の予告から直接本編に突入するんです
なのでこの『犬猿』、自分めっちゃ騙された!
その時点でベスト10入りは確実ですよ
是非これはネタバレ無しで引っかかって欲しい(まあ今言っちゃったから台無しだけど)
映画の内容は、クライマックスがちょいクドイかなと思った程度で、血が繋がってるが故の簡単に縁が切れないもどかしさと愛おしさが丁寧に描写されてて実際兄弟がいる身としては感情移入しっぱなしでした
あとは役者さん達の演技が素晴らしかったっす
7位
言わずと知れたアカデミー賞作品賞
ギレルモ・デルトロ渾身の一作
自分はとにかく美術に引き込まれた
主人公の部屋から研究室、半魚人の造形、街並みなどなど、ファンタジックでありながら1960年代感も出てて監督のこだわりを随所に感じる
あとはタイトルに「水の形」とあるように場面の至る所に水を配置するという、様々な愛を肯定する今作のテーマと、美術との密接なリンクもこの作品の質の高さを如実に表している
6位
再びアカデミー賞から惜しくも作品賞を逃した3枚の看板をめぐる群像劇
これは皆さん言ってる事だけど、とにかく脚本が素晴らしいので、登場人物にしっかり血が通っているし生きている
なのでキャラクターの行動が読めない
偏見や猜疑心からなるちょっとしたボタンの掛け違えでどんどん物語が転がり落ちて行く
でもこの映画のラストは物凄い落ち着いたシーンとセリフで幕を閉じていく
観終わった後の余韻がとても心地良い大人な映画
まあ自分はうっかりこれを観た直後に『デトロイト』を観ちゃったんだけどね
余韻台無し笑
5位
『デッドプール2 』
最早多くは語らない、アメコミ映画を一段上に無理矢理押し上げた俺ちゃんことデップーが帰ってきた!
今年は何かとカルト的人気がある映画の続編(キングスマンやパシフィックリム)が定期的に公開され、その出来栄えに一喜一憂してる事でしょう
予算が増えた2作目ってのはスケールばっかりデカくなって1作目の良さが減退してしまってるパターンが多い中、このデッドプール2 は予算が増えた分しっかりスケールアップしつつ、前作のテーマをより深くブラッシュアップするという、さながら『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol.2』のような作品
個人的には1作目よりもコミック寄りになったと思う(冒頭のデップーの格好が原作そのまんまでいきなり笑った)
小ネタやギャグが多くとにかく終始笑いっぱなしだがキメる所はしっかりキメるから格好いい
まだ字幕でしか観れてないから吹き替えでも観たいな
4位
『万引き家族』
子役を撮らせたら日本一・是枝監督最新作にしてカンヌ国際映画祭にてパルムドール賞受賞作品
自分は是枝監督作品では『歩いても歩いても』が一番好きなんですが、今作はそれを超えたと思っています
本当に脚本が存在してるのかと疑ってしまうような役者さん達の自然な演技や生活感満載の美術、観客の価値観を思いっきり揺さぶるクライマックスとラストカットなどなど、ぶっちゃけ褒める所しかないし、今公開するに相応しいテーマだし、日本人は全員観ろ!って感じなんですけど、これにカンヌ最高賞は良い追風になったんじゃないですかね
あとは言うまでもない事ですが、この作品は観終わって「切ない話だったな〜」で思考停止してはいけない話だと思います
金や仕事や経歴や大人や子供や男や女や
それら全てをとっぱらって最後に残る物が何か?
それが“絆”や“心”の繋がりって言葉で纏めてしまっていいものなのか
どんなに感動的で人情に訴える物語だとしても彼等が世間的には犯罪者である事に変わりはありませんし、どれだけこの映画で泣いても現実にニュースでこういった事件がとりあげられていればやっぱり我々は犯罪者を最低な人達だと表面的に看做してしまうんでしょう
でも今作のラスカットを見ると彼等のしてきた事の方が正しかったと思ってしまう
正直自分の中でも答えは出ていませんし、まあ正解なんてないんでしょうな
3位
上であんだけ『万引き家族』についてダラダラ書いといてなんだけれど好きなんだから仕方がない
ていうかこっちも割と評価が高いんですよ!
まあこれに関しては超個人的なツボに見事にハマったのでベスト3に入れさせて頂きました
“JKと中年おっさんとのラブストーリー”
こうやって書くとなんだかいかがわしい臭いがプンプンですが実際はそんな事はなく正統な青春物です
お互いが諦めかけていた夢に向かって再び走り出す話
“走る”ってのが個人的ツボ
(この新概念“ハシる”についてはいつか書こうと思ってるのでその時に)
ちょい不満な箇所はあるものの何度でも観たい明るい作品です
あと小松菜奈さんが素敵
2位
『アベンジャーズ インフィニティ・ウォー』
もはや説明不要、映画史にユニバース物というジャンルを築き上げた“マーベル・シネマティック・ユニバース”略して“MCU”最新作にしてシリーズ集大成前編です!
私にとってのMCUとかを語り出すと本筋から大きく外れる可能性大なのでここでは控えますが、この作品についても何を言ってもネタバレになるような気がする...
(MCU全体についてはまた別で書くかもしれないんで)
アイアンマンから数えて19作目になるわけで一見さんにはかなり厳しいという難点があるものの、シリーズを追っているファンにはいろんな意味で堪らない一作
あとは今回のヴィラン・サノスが共感はできなくとも理解はできる絶妙な塩梅のヒーローの敵として私の中では見た目も中身もかなりお気に入りキャラになったのが自分でも意外というか予想外でした
ていうかアベンジャーズよりもサノスが主人公って感じでアベンジャーズの活躍は来年のアベンジャーズ4(仮)へお預けみたいですね
犠牲無くして勝利無しを地で行くサノスに生き残ったヒーロー達がどうやって立ち向かうのか?
う〜ん、来年までにまた一作目から見返していこうかしら
最後にちょびっと不満点
・アイアンマンのナノスーツ
やっぱ初代のメカニカルなスーツの装着シーンが好きな自分としては今回からのナノスーツはトランスフォーマーロストエイジのナノ変形を思い出しちゃってなんか気になった
まあそういう時代なんだからしょうがないんだけどね
1位
『リズと青い鳥』
今の日本アニメーション最高傑作と言っても過言ではない作品
今作はテレビアニメ『響け!ユーフォニアム』のスピンオフ的な作品でありながらこれ単体でも充分楽しめる一作
映画の最初から最後まで息をするのも憚られるほど繊細で多感的な人間関係とそれに付随する音や仕草ひとつひとつが緻密に描写されている
いつまでも一緒に居たい、繋がっていたい
でも互いが見ている所は微妙にズレていて
お互いがお互いに依存している共依存な二人
その間には絶対に超えられないし、越えられない壁があって、
そして彼女は鳥籠から羽ばたいていく
「物語はハッピーエンドがいいよ」
クライマックスのリズと青い鳥第3楽章はもうなんか色々異常
これは実際に見てみないと分からないというか自分の語彙では語れないのでまだやってるから早く観に行けとだけ伝えておきます
さてさてなんとか10作に絞りました〜
今年はやたらと良作が多くて困る
6月までに公開した映画(『犬ヶ島』『タクシー運転手』『レディ・バード』とか)でも7月以降に観た作品は年末のランキングに入れます
ほんじゃ疲れたんで終わり
西尾維新の文法に酔いしれる
こんちわ、クオンです
さてこの記事はタイトル通り私ことクオンが西尾維新作品を好きだというだけの記事であり、けっして作品の考察などの文学的な何かでは無いという事だけ先に記しておきます
キャラクターやテーマについてはまたの機会にもうちょっと西尾維新さんの作品を読んでから
前置き終了
私が初めて西尾維新作品と出会ったのは2017年の正月から一週間が経った頃、新年早々インフルエンザに罹った私はあまりの暇さにアマゾンプライムビデオで何か面白いアニメはないものかと物色してた時にたまたま見つけたのが『化物語』でした
そう自分はアニメから入ったクチです
まあきっかけがインフルエンザってのが全く劇的でも運命的でもないわけなんですが、
これが私と物語シリーズ、ひいては西尾維新作品とのファーストコンタクトでありワーストコンタクトだった
そっから
アニメ版物語シリーズを全作見て、
原作もアニメ化されている所(終物語)まで読んで、
戯言シリーズを全巻読了し、
人間シリーズを読み進めてる
てな具合に思いっきり沼にはまってしまってる最中なんす
だが改めて書き並べてみると西尾維新作品に触れて一年半の糞にわかでして、
「にわかが何語ってんだ!」
とお怒りになるかもですが、沼から抜け出せない哀れなオタクの戯言だと思ってどうか聞き流して下さい
本文
今回、何て書こうか色々と読み返してて思った事ですが、
結論から言うと、西尾維新さんの文章は、詩的というよりは音楽的で、文字は音符のようだと思ったわけです
西尾維新を語る上で“言葉遊び“というフレーズがよく用いられます
ここで”言葉遊び“の意味を調べてみると、
『言葉遊び(ことばあそび)は、言葉の持つ音の響きやリズムを楽しんだり、同音異義語を連想する面白さや可笑しさを楽しむ遊びである。
本来の意味から転じて、支離滅裂な詭弁や戯言を指して「言葉遊び」と呼称することもある』
(ウィキペディア参照)
つまり言葉は音であると
この正規の文法に捉われないテンポ重視の”西尾維新文法”によって我々読者は西尾維新さんの奏でる文章が心地よく感じるのだと思う
例)
「偽物のほうが圧倒的に価値がある。そこに本物になろうという意思があるだけ、偽物のほうが本物よりも本物だ。」
『偽物語』より
「殺して解して並べて揃えて晒してやんよ。」
『人間シリーズ』より
「いいか、きみ達。僕はスカートを穿いた女性を見れば、それだけでどきどきしてしまうけれど、必ずしもその中身を見たいわけじゃないんだよ。むしろスカートの揺れ具合、風になびくスカートを見るだけで十分満足なんだ。スカートに比べれば中身なんておまけだよ。中身が見えたら逆に目を逸らすくらいだ」
『鬼物語』より
う〜む、やっぱ台詞中心になってしまうか
最後のはよくわかんないが...
台詞は台詞でもキャラクター同士の掛け合いとかもよりリズムを感じやすいですし、実際に読んでもらった方が早いかも(結局そうなる)
特に好きなフレーズ
“こうして。適当に曖昧で機械的な有耶無耶が、凡庸なくらいに何事もなく、不自然なほど空疎な確実さを伴って、さながらあやふやで真っ赤なおとぎ話のように終わっていく。”
『戯言シリーズ』より
ちなみに、西尾維新さんの展示会『西尾維新大辞典』では速筆で知られる先生の執筆スピードを体感できるライブタイピングがあり、次々と文字を打ち込まれていく様子はまさに鍵盤を叩いているよう
シメ
音楽家の殺人鬼・零崎曲識
「音楽家は
人の形をした楽器だ。
疲労することはあっても
演奏時間の限り、疲労を意識することなどない」
彼がキーボードを叩き続ける限り
新たなキャラクターが生まれ、新たな物語が始まる
彼が打ち出す文字は音符で、彼の創造する物語は曲である
そんな彼の演奏が鳴り止むことはなく、
彼の他とは違う独特な文法に
私は酔いしれ続ける
なんて、
戯言だけどね。